とある朝の出来事【スレイヤーズ/ガウリナ】 2008年07月22日 スレイヤーズ/ガウリナ 0 かつて会員制ガウリナサークルに投稿したお話 ある朝の甘々なガウリナ(多分) とある朝の出来事 「もうっ!いつまで寝てんのよっ!」 ばたむっ ノックもせずに、リナは、ガウリイの部屋の扉を開けた。 そして、ガウリイがすやすやと眠っているベッドに、すたすたと歩み寄ると、 「こら!ガウリイ!起きなさいっ!」 言いながら、ガウリイの体を思いっきり揺する。 「……んー。」 唸って、ガウリイが寝返りを打った。 「え?――うわきゃ~っ」 むぎゅ…… ――え? 突然のことに、何が起こったのか全然理解できないリナ。 とりあえず、いきなりガウリイに引っ張られたのは分かる。 ――なんか…あったかい…… 思わず、何だか心地よい感覚に浸りそうになりかけて、リナは慌てて我に返った。 「――って!こっ!こらっ、ガウリイっ!」 寝ぼけたガウリイに、引きずり込まれたのだろう――リナは、ベッドの中でガウリイに抱き締められていた。 真っ赤になって、リナは慌てて呪文を唱えた。 「――魔風っ!」 「うわぁっ!」 いきなり呪文で吹き飛ばされて、ガウリイはようやく目を覚ました。 「何だ何だっ!」 床に落っこちたガウリイが、ワケが分からないのだろう。 座り込んだままで辺りを見回す。 「何考えてんのよっ!ばかっ!」 耳まで真っ赤になったリナが、ベッドの上からガウリイめがけて、枕やら手元にあるものを投げ付ける。 「うわっ!こらっ、やめろリナッ!」 ガウリイが頭を抱えて叫ぶ。 「オレがなにしたってゆーんだーっ!」 PR