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よみぢのほだし 小説の部屋

火弟巳生が書いた版権二次創作小説の置き場

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紅葉舞【Mマス/みのP】

こそっとUP 
エムステのイベントより。
みのり×女性P(こっそり付き合ってる)


紅葉舞

 

 紅葉が俺たちの姿を隠す。
 落ち葉を踏みしめるふたり分の足音と、繋いだ手のぬくもりと、紅葉の向こうから聞こえる俺たちを探す声。
 どこに行くんですか?と問うプロデューサーの声に、俺は片目を瞑って笑った。
 俺たちの逃避行に勘づいた雨彦が言葉巧みに誤魔化してくれているのが微かに聞こえて、プロデューサーが目を瞬かせた。

「ほんの少しだけ……幻じゃない『恋人』とのデート、しよう?」

 人差し指を立ててそう告げれば、頬が赤く色づく。
 躊躇するプロデューサーの手を引けば、油断していたのか簡単に胸に倒れ込んできた。

「紅葉が俺たちを隠してくれるよ」

 あっ、と小さく漏れた声を重ねた唇で封じ込め、その体をしっかりと抱き締めた。

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