この想いの向う先~ガウリイサイド~【スレイヤーズ/ガウリナ】 2008年09月21日 スレイヤーズ/ガウリナ 0 シリアス甘ガウリナのガウリイサイド この想いの向う先~ガウリイサイド~ オレの前を行く小柄な後ろ姿。 どんな相手にでも、恐れずに向かってゆく。 そんな強さが想像できないくらい、華奢な……後ろ姿。 目を離せないくらい無茶苦茶で、 心配されることを嫌って決して弱いところを見せはしない。 儚げで、けれど……力強い、オレだけの女神。 ただ、傍にいて欲しい。 隣で笑っていて欲しい。 一緒にいられるだけで、幸せだと思えるから。 ……離したくない。 誰の目にも触れさせず、しまい込んで独占してしまいたい。 そんなオレの想いも知らず、 少女は屈託のない微笑みを浮かべる。 栗色の髪がふわり、と風になびいた。 「ガウリイ。あの町の門まで競争よ!」 振り返り、一方的にそう言い切ると、少女は駆け出した。 「あっ、!リナ。待てっ!」 あわててその背中を追いかける。 「待つもんですか。 負けた方が夕食おごるのよ~ 」 笑いながら駆けて行く。 「おいっ!勝手に決めるな!」 あわてて、オレはスピードを上げた。 腕を伸ばしても、まだ抱き締めることすらできないけれど…… いつか……きっと…… PR