この想いの向う先~リナサイド~【スレイヤーズ/ガウリナ】 2008年09月21日 スレイヤーズ/ガウリナ 0 シリアス甘ガウリナのリナサイド この想いの向う先~リナサイド~ 焚き火の炎に照らされて、金色の髪が輝く。 薪を焚き火にくべると、 炎が燃え上がってあたし達の影を揺らす。 いつからだろう。 彼がこんなにも大きな存在になったのは…… あたしは、世界よりも、たった一人の男を選んだ。 失いたくなかった。 あたしの隣で微笑む姿を……脳スライムな、自称保護者を…… どんな無茶をしても、彼はあたしを受け止めてくれる。 いつでも、安心して背中を任せられる人。 彼の傍にいれば、安心できる。 「ガウリイ」 ちょっと、意を決して呼びかけてみる。 「何だ?リナ……」 いつもと変わらない笑顔を返されて、思わずドキリ、とする。 「っ!?なんでもないっ」 あわてて、あたしは視線をはずした。 「……?変なやつだな」 不思議そうに言って、また、薪を火に放り込む。 「悪かったわねっ!」 手の届きそうなくらい、こんなに近くにいるのに、 言葉では伝えられない……けれど…… いつか……きっと…… PR