コイワズライ【スレイヤーズ/ガウリナ】 2008年09月04日 スレイヤーズ/ガウリナ 0 リナガウで、ちょっとツンデレ気味(?)のリナ コイワズライ むしゃくしゃする。 明りの消えた宿の部屋。 リナは眠りを要求する体と正反対に冴えてしまった目を、天井に向けた。 眠れない。 眠っても、起きた時に眠った気がしない。 何かがすっきりしない。 原因は、多分…… リナは大きくため息をついた。 「あたしらしくないったら、ありゃしない。」 告げられたのは次の行き先。 ゼフィーリアに行こうという、珍しい行き先の提案。 理由はブドウだとか言っていたけれど… 「こんなことでいちいち…」 動揺している自分に腹が立つ。 動揺する自分に腹が立つことがイライラする。 蒼い瞳が自分を見るたびに、ドキドキしてしまう。 本当は…別の理由なんじゃないか…と「期待」している自分に、気付かないようにしている自分。 「あ~!もうぅ!」 確かめることもできない。 だからといって、このままじゃ寝不足だ。 心がざわざわして落ち着かない。 脈拍が速い。 熱病に罹ったようになる。 それはまるで、不治の病。 気付くと気付かないの間の、曖昧な感情。 いや…ただ、気付きたくないだけなのかもしれない。 認めれば、きっと楽になる。 心のどこかで囁く声。 「はっきりしないアンタが悪いんだからね!ガウリイ!!」 ぽつりと呟いて…リナは不貞腐れたように寝返りを打った。 PR