光の輪舞【スレイヤーズ/ガウリナ】 2008年08月22日 スレイヤーズ/ガウリナ 0 ほのぼのガウリナ 光に彩られた夜に抱く想い 光の輪舞 街は、輝きに彩られていた。 旅の途中で立ち寄った街では、冬を祝う祭が行われていた。 大通りを中心に、木々や建物に飾りつけられている灯火。 太陽の力が弱まるこの季節、人々は、その力を取り戻そうとして祭を行うのだという。 横を過ぎていったのは、楽しげな親子。 窓から見える家の中には、団欒の暖かな様子。 ふ…と脳裏を過ぎったのは、今は遠い昔のこと。 一人きりで過ごした、寒い冬の夜のこと。 「冬の寒さなんて……」 ぽつり、とリナが零した。 「すっかり忘れてたわ。」 「そうだな……」 苦笑を浮かべたリナへ答えるガウリイも、苦笑を浮かべていた。 触れ合い、どちらからともなく繋がれた手から伝わるぬくもり。 ふと交わされた視線。 自然と浮かぶ微笑み。 「…帰ろうか……」 暖かな部屋へ。 いつもの日常へ。 寄り添い、歩き出す。 胸の奥の、あたたかな想いを大切に抱きながら…… PR