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よみぢのほだし 小説の部屋

火弟巳生が書いた版権二次創作小説の置き場

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罪【遙か3/弁望】

ゲーム中
神子→弁慶な少々ダークな独白




何度も何度も、私は時空を超えた。
何度も何度も、私はあの人を失った。
何度も何度も…私は、あの人と出会った。
 
全てを背負って、たった一人で沈んでいってしまいそうな人。
その背中を、放っておけないと思ってしまった。
 
……あの日から、私は…抜け出せない感情に捕らわれたのだろう。
抜け出せない…運命の輪に、身を投じてしまったのだろう。
 
 
幾度となく繰り返す運命の中で、次第に育っていった感情。
それが『恋』なのだと気付いた時…
私はまた、あなたを失った。
目の前で消えていった姿。
私を気遣いながら、仕方ないのだと微笑んだ姿が…忘れられない。
 
 
失いたくなかった。
どんなことをしても、望まぬ運命を変えたかった。
 
川のように流れてゆく運命を…私は捻じ曲げてゆく。
それはきっと、大きな罪。
許されないこと。
 
 
あの人は、罪を背負っているのだと…告げた。
ならば……
 
私は、私の罪を背負い……いつか……沈んでゆくのだろうか?
二人…抜け出せぬ、深い罪の底へ……
 
 
 
 
 
「君は…不思議な人ですね……」
 
いつもの優しさすら…嘘だったのかと思うほどの……態度。
だけど…私は知っている……それが全てを終わらせるための手段なのだと。
 
――そして
 
 
新しい運命が開く。
 
あなたとの幸せを掴むため…私は今……あなたを信じてついてゆく。
 

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