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よみぢのほだし 小説の部屋

火弟巳生が書いた版権二次創作小説の置き場

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罪【遙か3/黒朔】

ゲーム前?≪朔モノローグ≫
朔×黒龍で、後半は朔→神子友情 少々ダークな独白





皆に嘘をついてまで私が願ったのは、罪深き願い。





あなたは神。

私はあなたの神子。



本来ならば…立ち入ることのできなかった感情。

育ちすぎてしまった想いは…

弱い私には、止められることなんてできなかったの。



 

幸せだった日々。

ほんの短い時間だったけれど……私は本当に幸せだった。

それすら…きっと罪だったのね。

 



突然消えてしまったあなた。

伴侶と仕えるべき神を同時に失った私は…

一瞬で、妻でも神子でもなくなってしまった。

生きていく理由を…失ってしまった。

 

 

 

 



許されない願いをしてしまった罪。

全てを失ったのは、私に架せられた罰。

私は…幸せになってはいけない。



 

 

 

 

優しい私の対は、全てを知った後も変わらぬ微笑みを向けてくれた。

強い私の親友は、全てから逃げ出そうとした私を叱ってくれた。

 

歩き出せるようになったのは、彼女がいてくれたから。

あなたと…短い時間だったけれど再会できたのは…彼女のおかげ。

 

新しい道を、歩き出せるようになったのは……

あなたの最期の願いを、彼女が共に叶えてくれたから。





 

 

「綺麗だって…言ってたから……摘んできた」

 

 

ぶっきらぼうに差し出される、小さな野の花。

 

あなたと共に過ごす…新しい時間。

あなたは、あの頃のあなたではないけれど……

 

時折垣間見る…あなたらしさが……私は泣きたくなるほどに嬉しくなる。

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